こちらは60年以上前のかね丈質店の店舗前写真です。

この頃はまだ道路も舗装されていませんし、手前の女性が当たり前に下駄を履いていて時代の違いを感じますね。今と同じ場所とは思えません。

この機会に今回は写真の看板にある【店名の由来】にスポットライトを当ててみようと思います♫

 

改めまして、かね丈質店のスタッフMです。

まず初めに当店の店名の読み方について、、、かね丈の「丈」は訓読みで「たけ」とも読むので、たまに「かねたけ」と間違われる方もいらっしゃいますが、正しくはかね丈質店(かねじょうしちてん)です。

このブログをご覧下さればきっと覚えていただけると思います^ ^

『かね丈質店』は、当家初代・各務𠀋太郎(かくむ じょうたろう)が、明治時代より営む屋号を引き継ぎ、第2次世界大戦後の1949年(昭和24年)に、ここ名古屋市南区の同地にて創業されました。

余談ですが、𠀋太郎は、馬で荷物を運ぶ馬車屋(現在の運送業のような商い)を生業としていたそうです。

享年65歳でこの世を後にされた𠀋太郎さん。かなり豪快な人物であったとは伝え聞いていますが、今や実際を知る人はおらず、これ以上詳しい事は分かりません>_<

少し話が逸れましたが、もうここまでで勘のいい方はお分かりいただけたと思います♫

そう!「かね丈」の「丈」は𠀋太郎さんのお名前。

昔は右上に点のある旧字の「𠀋」の字が使われていましたが、ワープロが主流となった時代になると変換などが不便になり、正字の「丈」へと変わっていきました。

そして次に「かね」ですが、こちらは屋号。

上の画像の看板に書かれている「」のような記号を「かね」と読みます。

昭和初期までに創業した会社はこういった屋号の記号+漢字を組み合わせて使われることが多く、ヤマサのちくわ・キッコーマン・ミツカンなども同様です。

屋号にはそれぞれ意味がありますが、このカネという記号には「金・ 曲・兼」などの意味があるそうです。

真相は𠀋太郎さんにしか分かりませんが、商いはお金を扱いますし商売繁盛の願いを込めてつけられたのではとの推測されます。

以上が当店の名前の由来です。意外と簡単でしたね♫

 

当店は1949年から70年以上、この「かね丈」という看板を掲げ質屋業を営んでまいりました。

上の写真からも戦後の世の中の変化がいかに大きかったか、、、店が生き残ることが簡単でなかったのは想像に容易いです。

今もなおこの店が存在しているのは、今まで支えて下さった沢山のお客様と、激変する時代を耐え抜いた先代達、そして現在必死に守り続けてくれている4代目のおかげ。

これからも少しでも長くこのお店が続けられるよう、私自身感謝の気持ちを忘れず、世の中の変化に柔軟に対応し、日々努力し続けていきたいと思います。

今後ともかね丈質店を宜しくお願い致します。

っと、、、1人勝手に決意表明のようになってしましまいましたが(笑)

最後までご覧いただき誠にありがとうございました♫

P.S. 久々に話題にされた𠀋太郎さんが天国でくしゃみをしているかもしれませんね〜♡